近年まれに見る晴天に恵まれ、運動会を気持ちよく迎えることができました。今年度は、6月の開催になったので、いつもとは一味違った運動会です。朝、伊久美っ子たちは全員元気に登校してきました。開会式では、1年生が元気に言葉を言ったり、スローガンを声を揃えて言ったりと、やる気いっぱいでした。
応援合戦では、どちらの組も練習の時よりも大きな声で力強い応援ができました。動きも大きく、お互いの応援を見ることで、より士気が高まりました。
徒競走では、名前を呼ばれると大きな声で返事をし、たくさんの応援の中、張り切って走りました。真剣な顔つきで、大きく手を振って走っていて、ゴール先のカラーコーンに勢いよく跳びついていました。
メディシングボールでは、「上、上!」「もっと固まって!」と、みんなで声をかけ合って協力していました。地域種目の中では1番目の競技で、地域のチームも団結力が強いということが、その気迫と全力の走りから伝わってきました。
小学校入学前の子どもたちのお菓子取りでは、長い距離でしたが、みんな元気に走ってきて、お菓子の袋に跳びついていました。伊久美小の子どもたちも、弟や妹を近くで応援していました。
玉入れでは、それぞれの組の子どもたちが、家族や地域の方をたくさん仲間に引き入れてきました。かごがあふれるほどにたくさん入った玉は、2つずつ数えても時間がかかるくらいたくさんの数でした。
今年の親子種目は、伊久美っ子たちがカッパとなり、お父さんお母さんが川を渡すという競技でした。お父さんが素早く子どもの渡る台を入れ換え、お母さんが子どもを背負って全力疾走します。どちらも、子どもたちの飛び切りの笑顔があふれる種目となりました。
午前中の種目が全て終わり、昼食タイム。今年は、やまめ平の清水さんたちが、伊久美小で育てているヤマメをさばいてしゃぶしゃぶにしてくれました。あまりのおいしさに、伊久美っ子も地域の方も先生たちも行列を作って堪能していました。
昼食タイムの後、午後の部の前に、伊久美っ子と伊久美小の先生たちの有志でチアリーディングをしました。運動会の練習で時間がない中、すき間時間を上手に使って練習してきたチアは、大盛況でした。
午後の部の最初は伊久美小OXクイズ。簡単なものから悩むものまで全7問。一喜一憂しながらにぎやかに進みました。最後まで残った伊久美っ子は大喜び。賞品をウキウキしながらもらいに行っていました。
続いては地域との合同種目、障害物リレー。ラムネ一気飲み、ボール運び、ハードルくぐり、前転、大福捜しの5つの種目をリレーしていきます。これまた白熱した戦いで、特に大福捜しでは、顔を真っ白にしながら一生懸命捜しているところが大盛り上がりでした。
大人気の伊久美小団体演技では、今年は1年生がフラフープダンス、2~6年生はリズム縄跳びをしました。ダンスパートでは、全員が一緒に踊る、圧巻の演技。1年生のかわいらしいフープダンスと、2~6年生の息の合った縄跳びで、大きな拍手が巻き起こりました。
伊久美音頭では、伊久美っ子たちは1年生たちは昼休みなどに練習をしていて、高学年も音楽が鳴ると自然と体が動くので、踊りはばっちりでした。地域の方も、それを真似して踊る方や、きちんと踊れる方がいて、伊久美らしい、おだやかな雰囲気で地域とのつながりを感じることができました。
お次は地域種目のボール運び。箕に入れたボールを落とさないように走ります。落とさないコツがいくつかあるようで、落ちそうで落ちない、素晴らしい走りを見せてくれました。普通に走るのと変わらない速さで走る人もいて、みんなの度肝を抜いていました。
今年の児童会種目は、台風の目・ボール運び・大玉転がしが一つになった種目で、3・4年生が企画をしました。カラーコーンを上手に回れるかがカギのこの種目、それぞれで違ったドラマが生まれます。台風の目では、4人が息を合わせるのがなかなか難しかったようで、声をかけ合いながら走っていました。ボール運びは、2人組で板の上にボールを乗せてバランスを取りますが、これがみんなとても上手で、うまく落とさず運んでいました。大玉転がしは、大玉の大きさで、前が見づらいので、カラーコーンを見失ったり、ぶつかってしまったりしましたが、ここも声かけでカバーしていました。
地区種目で一番の盛り上がりを見せる綱引きでは、それぞれの地区ごとに綱の引き方のコツがあり、チーム一丸となって綱を引いていました。伊久美っ子たちも、自分の地区のチームの時は、プラカードを持って綱の近くで応援をしていました。勝った時は大人も子どもも一緒になって喜び、負けたときは一緒になって思いきり悔しがる、地区の繋がりの強さを感じました。
運動会最後の種目は、伊久美っ子たちによる赤白全員リレー。始まる前にはチームで集まり、みんなで気合を入れていました。練習の時勝ったり負けたり五分五分の勝負だったので、この日もどちらが勝つかわかりませんでした。スタートすると、待っている伊久美っ子も、地域の方も先生も、みんなで必死に応援していました。何度か順位が入れ替わると、大きな歓声が巻き起こりました。最後は本当に僅差でゴール。どちらの組も、全力を出し切って走ることができ、感動のレースとなりました。
あっという間に運動会の全種目が終わり、閉会式に。優勝は赤組でしたが、点数は僅差でした。お互いにがんばりをたたえ合うと、最後は地域の方も全員で万歳三唱で締めくくりました。終わった後はみんな疲労困憊の様子。帰ったらぐっすり眠れる事でしょう。