伊久美小学校では、たくさんの人々の思いを乗せて、閉校記念式典が行われました。伊久美小学校のために、たくさんの地域・来賓・歴代の先生方などが足を運んでくださりました。体育館のほとんどを埋め尽くす参加者の数からは、伊久美小がたくさんの人に愛されていることが伝わった来ます。式典が粛々と行われる中、3名の令和5年度卒業生がそれぞれの役割を全うしました。伊久美小児童代表として、伊久美小での思い出と共に閉校への思いを語った卒業生は、卒業式の時よりも堂々と、自分の気持ちを語りました。2人目の卒業生は、歴代の伊久美っ子たちの思いが詰まった校旗を、決意と共に教育長に返還しました。
休憩をはさんだ後は、伊久美小の正真正銘最後のオペレッタの披露を行いました。3人目の卒業生が、オペレッタにかける思いを力強く発表しました。40分ほどの大作オペレッタは、文化祭の時よりも気持ちがこもっていて、観ている人たちみんなを感動の渦に巻き込みました。オペレッタの後には、伊久美っ子一人一人が、将来の夢や来年度の決意を発表しました。
下校前には、伊久美小健全育成委員会のお父さんたちが、伊久美っ子たちに向けて、サプライズで力強いエールと校歌を送りました。自身が伊久美小卒業生であるお父さんたちはもちろん、特認校の子のお父さんたちもみんなで一丸となり、一糸乱れぬ団結力でエールと校歌を子どもたちに届けました。
午後からの学校公開では、教室やホールに並べられた、写真アルバムや図工の作品、ソフトボールチームのユニフォームなどを、たくさんの地域の方や卒業生が参観にいらっしゃいました。懐かしい思い出を眺めながら、久しぶりに会った同級生や当時の先生と記念撮影をしたり、思い出の教室に集まって同窓会を開いたりして盛り上がっていました。公開時間いっぱいまで、惜しみながら見学してくれていました。
夜も更けてきたころ、地域の方や伊久美っ子たちの寄付で、盛大な打ち上げ花火大会が開かれました。桟敷に入りきらないほどのたくさんの人が見守る中、何百発にも及ぶ花火が、伊久美の空に打ちあがります。2時間半という長いようで短い時間の中で、伊久美地区の人々の思いが伊久美中に響き渡りました。
朝から夜まで、非常にたくさんの人たちの思いで成り立った今日の式典は、伊久美小に携わるたくさんの人たちの胸に響いたことでしょう。伊久美小は閉校してしまいますが、これからもたくさんの人の心に「こころのふるさと伊久美小」として残り続けることでしょう。今まで伊久美小に携わってくれた方々、本当にありがとうございました。